排卵誘発剤の副作用

排卵誘発剤について

排卵誘発剤には、2つの種類があります。それは、経口の排卵誘発剤と、注射による排卵誘発剤です。経口の排卵誘発剤でよく使われるのは、クロミッドです。この薬は不妊治療だけでなく、抗体機能不全や人工授精による妊娠率を向上させるためと広く使用されます。しかし、副作用としては子宮内膜が薄くなる、経管粘液が減少するといった問題点があります。試用期間が長くなるにつれ、副作用の発生頻度も高くなります。

 

注射による排卵誘発剤は、HMG製剤が使われます。この注射薬は卵巣に直接働いて卵胞の発育を促し、経口薬より作用が強くあります。そのため、使用目的によって用いる量も変わります。つまり、無排卵の患者さんに排卵を促す場合と、体外受精の為に一度にたくさんの卵を必要とする場合とでは、使用量は全く異なるのです。

 

また、一度に複数の排卵が起こることも多く、双子や三つ子が生まれる確率も高くなります。排卵誘発剤は、用いる量や患者さんの症状により、副作用が現れます。少しでも違和感がある場合は、すぐにでも医師に相談しましょう。